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2008年11月 アーカイブ

2008年11月09日

国内の世界遺産(2)日光の社寺の文化財

栃木県日光市に存在する数々の神社やお寺が世界遺産に登録されたのは、1999年のことです。世界遺産となったのは日光山内にある日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の国宝9棟、重要文化財94棟、合わせて103棟の建物と、その周辺にある遺跡です。
これらはまとめて「日光の社寺」とされ、人類の創造的才能を表現している、歴史上重要な時代を例証しているなどして、世界遺産に認定されました。
世界遺産認定前から人気の観光地だった日光東照宮は、世界遺産となってよりその魅力を深めたと言えますよね。
日光東照宮はご存知の通り、徳川家康を祀っている神社です。
近代日本へとつながる江戸時代を築き上げた家康が眠り、国宝が8棟、重要文化財が34棟ある日光東照宮はまさに日本の象徴と言ってもいいくらいですよね。
そんな日光東照宮が世界遺産に認定されたということは、日本人にとって本当に喜ばしいことではないかと思います。
ユーモラスな見ざる、言わざる、聞かざるや眠り猫は、海外からの旅行者にはいったいどのように見えるのでしょうか。
それを考えながら見るのも楽しいかもしれません。
日光二荒山神社は山の神である二荒山大神を祀っている神社です。
山の神が鎮座する場所としてふさわしい豊かな自然は、四季折々に表情を変えて私たちを楽しませてくれます。
華厳の滝にいろは坂、何度足を運んでも飽きることのない美しさということでえす。
日光山輪王寺は美しくかつ歴史的な価値の高い建造物が魅力的。世界遺産の名にふさわしい建造物群は、眺めているだけで時の経つのを忘れてしまいそうになることでしょう。

2008年11月23日

国内の世界遺産(3)紀伊山地の霊場と参詣道の魅力

古来、紀伊山地は神々が集まる特別な場所と考えられてきました。
そのため、中国からやって来た仏教の修行の場ともされ、その結果として紀伊山地には由来の異なる3つの霊場、吉野・大峯、熊野、高野山が生まれることとなりました。
この3つの霊場とそれぞれに続く参詣道が2004年、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に認定されたのです。
紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産として認定される際には。紀伊山地の霊場と参詣道が神道と仏教の融合という点において特に評価されたということです。
これは和歌山、奈良、三重と3県にまたがっている紀伊山地の自然がなければありなかったでしょう。
さらにそこに生まれた神社仏閣に参詣道などの人間が作り出した建造物と自然との融合が華を添え、堂々の世界遺産入りを果たしたのです。
世界遺産として、日本有数の霊山として堂々たる風格を見せる吉野・大峯は、大峯に続く奥新道にオオヤマレンゲの自生地があり、吉野は桜の名所としても知られる美しい所です。
ちなみに吉野の桜は自生しているのではなく、宗教的な意味によって植えられたことをご存知でしょうか。
熊野には3つの神社と2つのお寺があり、世界遺産を象徴する神仏融合の場となっています。
高野山には117もの寺院が密集している宗教都市で、世界遺産として認定されるために欠かせない存在だったことでしょう。
しかしながら、紀伊山地の霊場と参詣道は世界遺産に認定されたことで荒廃が進んだという指摘もあるのです。
せっかくの美しい霊山なのですから、厳かな気持ちで楽しみたいものです。

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