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国内有名温泉:九州・沖縄 Archive

沖縄の温泉 ー 山田温泉

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山田温泉は、沖縄県国頭郡恩納村にある温泉です。
前回の記事にも書きましたように、沖縄には火山がありませんので、温泉の数は少ないのですが、その中でも山田温泉は、大正時代に、自然に湧出している所を偶然発見され、ずっと地元住民に利用されてきた、馴染み深い温泉です。
泉質は

・硫化水素泉
・硫化水素型

の炭酸水素塩泉で、

・硫黄
・ナトリウム
・塩化物

などを含んだ、低張性で弱アルカリ性の源泉温度で、23℃の冷鉱泉です。
冷鉱泉とはその名のとおり、冷たい温泉で、加温して利用されます。
一般的に日本では温泉法によって、地表の気温よりかなり温度の高い25度以上の湧水を温泉、25度未満の湧水を冷鉱泉と定めています。
しかし、環境庁では「地中から湧出する泉水で、多量の固形物質又はガス状物質若しくは特殊の物質を含むか、或いは泉温が泉源周囲の平均気温より常に著しく高温を有するものをいう。」
「鉱泉中、特に治療の目的に供されるものを療養泉とする。」 としていますから、泉温にかかわらず、療養温泉である、と考えてもよいようです。
効能は

・神経痛
・筋肉痛
・関節痛
・冷え性
・五十肩
・うちみ

等の他、

・糖尿病
・慢性消化器病
・動脈硬化等

の内科的な効能もあるということです。
山田温泉、まるで個人のプライベートな温泉のような名称ですが、ここには以前「山田温泉」という旅館が存在していたことに由来しています。
1988年にリゾートホテルが建設された際に、温泉もホテルの施設の1つとして組み込まれました。
沖縄はご存知のように、現在ではリゾートホテル関連の施設が充実していて、日本国内でありながら南国気分を満喫することができます。
ホテルにはプライベートビーチも存在しており、コーラルブルーの珊瑚礁の海を見ながら温泉に入ることができます。
こんなことが可能なのは、いかに温泉大国日本といえども、沖縄以外にありえませんよね。

沖縄の温泉

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さて、このカテゴリーの中では私が最も興味のある沖縄の温泉について調べてみました。
そもそも、亜熱帯気候の沖縄では、考えてみればそうかも、と思いますが、以前から浴槽につかって身体を温める習慣はなかったそうです。
現在でも家賃がそれ程高くないアパートなどでは、バスタブが最初からなくて、シャワーのみが設置されている所が少なくないんだそうです。
そんな沖縄では、銭湯の数も多くはないようです。
さすが沖縄というか、気候柄、冷えた身体を温める必要がないとうのは、なるほどと妙に納得してしまいます。
よく考えたら、沖縄には火山がないので、温泉もないのではないかと思えてきます。
ところが、調べてみると、意外なことに沖縄には良い温泉が数ヶ所あるらしいのです。
火山がありませんから、沖縄の温泉は当然火山性の温泉ではなく、約800万年前の化石海水を源泉に持つ温泉、微褐色透明のナトリウム塩化物泉などで、火山性温泉とは成分が全く違うのだそうです。
自噴で掛け流し温泉が多いのと、自噴温度が平均23度と低いので、加温している所が多いそうです。
泉温が低い為、衛生の面から、塩素殺菌も必要に’なるということで、いわゆる温泉とはちょっとイメージが違うようです。
効能としては、

・婦人病
・慢性の皮膚病神経痛
・筋肉痛
・冷え性
・疲労回復

等があるようで、これは温泉に含まれる塩分が保湿効果を高上させ、体が温まることによるもののようです。
沖縄では、元々湯船につかる習慣がないということですが、近年の健康志向の影響で、大型の健康浴場、俗に言うヘルスセンターも増えてきているそうで、美容や健康のために、最近では地元でも行く人が少しずつですが増えているようです。
この他にも沖縄の海を利用した、海水療養施設なども建設されていて、本土の温泉とはまた少し違った方向で温泉が発展しているのも、沖縄の特徴のようです。
沖縄の温泉巡りでは、私なら美容や健康を追求しながら、南国の自然を満喫する楽しみ方になりそうです。
沖縄ならではの温泉施設の数々、一度は試してみたいものです。

九州・沖縄地方の人気温 (4)指宿温泉群

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指宿と書いて「いぶすき」と読む、読み方の難しい温泉のひとつ指宿温泉は、薩摩半島の南の端に位置し、鹿児島県指宿市の東部にある、温泉群の総称です。
指宿温泉は、砂蒸しで全国的に有名な摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉等を中心とした温泉群で、九州を代表する温泉でもあります。
ネットをあれこれ調べてみると、指宿温泉の歴史は古く、江戸時代以前には既に、温泉地として認識されていたそうです。
ただし、この時代は指宿温泉自体は湿原だったそうです。
そして、高温の温泉や噴気口が点在する危険地帯だったようです。
しかし、薩摩の人々は特産品である麻の加熱処理や、日常の生活の炊事、浴用としてその当時から指宿の温泉を利用していたようです。
観光地となるよりも産業利用される方が歴史が古く、農業以外に養殖などにも利用されていて、温泉の9割が産業に利用されていた時代もあったという、指宿温泉は珍しい歴史を持っています。
指宿温泉の泉質は主に

・ナトリウム
・塩化物泉

ですが、温泉がある地域や、掘削した深度によって塩分の濃度や湯に含まれる微量な成分が違ってきています。
現在使用されている泉源は

・約500カ所
・泉温はおよそ82度
・湧出量 は1日12万トン

といったところです。
古くから湯量は大変豊富で、温泉を引いている家庭も少なくないということです。
効能としては、

・冷え性
・神経痛
・関節痛
・リウマチ

があげられます。
鹿児島県内有数の観光地ですが、中でも指宿温泉を代表するのは砂蒸し場です。
これは海岸に湧出する温泉で温められた砂に、浴衣を着て横になって埋まり温まる入浴方法で、海岸沿いの宿泊施設はもちろんですが、海浜で海を見ながら体験することもできます。
晴天の日が最適なのですが、雨天であっても1978年(昭和53年)に建設された公営砂むし会館でなら浴が可能です。
また砂浜は台風やシケなどで何度となく侵食の被害を受けてきましたので、砂蒸し浴場への影響や被害を最小限に抑える為、砂の流動を抑制する堤防が設置されているのも特徴といえるでしょう。

九州・沖縄地方の人気温 (3)黒川温泉

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黒川温泉は、熊本県阿蘇郡南小国町にあります。
地名の阿蘇郡からも分かるとおり、黒川温泉は活火山である阿蘇の火山性温泉で、阿蘇の外輪山の裾野、渓流沿いの山間部に位置する小規模な温泉街です。
泉質は主に硫酸塩泉ですが、源泉は比較的浅い(20メートル程度)地層から湧いています。
湯温が80度~98度と高温である為、各旅館は露天風呂を備えています。
黒川温泉の効能としては、

・神経痛
・関節痛
・筋肉痛

等に効能があるとされています。
実は、黒川温泉が現在のように全国的に有名になったのはまだ最近、2000年以降のことです。それまで熊本県内や九州内では良く知られた温泉地ではありましたが、温泉地としての規模は非常に小さい為、知る人ぞ知ると言う感じの温泉でした。
近年では雑誌の、行ってみたい人気温泉ランキングの1位に輝くなど、脚光を浴びてきています。
しかし、渓谷の両側に20部屋、収容人数60人程度の低層のこじんまりとした和風旅館が建ち並ぶという現状と、渓谷に面しているという地形から、増築や新築をするための広い土地はなく、そのため大きなホテル建設は不可能となっています。
宿泊客の収容人数には限界がありますが、旅行者は旅館組合事務所で杉の木製の「入湯手形」を1200円で購入すると、黒川温泉内のほぼ全ての旅館が備えている露天風呂のうち、好きな所を3カ所まで選んで入浴することができます。
この「入湯手形」は午前8時30分~午後9時まで有効ですから、黒川温泉に行くなら使わないテはないでしょう。
人気温泉街に良く見られる、私がいつもうんざりする歓楽街的な要素、派手な看板やネオンなどは極力避けることによって、町全体が「人里離れた癒しの湯」といったイメージで統一されているのもよいですね。
物理的に大きな建物を建てられなかったことが、結果として良い雰囲気を醸し出している温泉だと思います。

九州・沖縄地方の人気温 (2)別府温泉郷

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九州地方の温泉地と聞いて真っ先に思い出す人もいるのではないかと思うのが、別府温泉ではないでしょうか。
ところで、別府温泉郷は単独の温泉を指すのではないのをご存知でしょうか?
別府温泉郷というのは

・別府
・浜脇
・観海寺
・堀田
・明礬
・鉄輪
・柴石
・亀川

の8つの温泉からなる温泉地のことを総称していおり、8という温泉の数から別府八湯と呼ばれることもあるようです。
別府温泉郷は大分県別府市に湧く日本を代表する温泉郷で、温泉郷全体で毎分95,000リットルを超える湧出量を誇り、源泉の数、湯量伴に日本一なんだそうです。
大規模な温泉郷ですから、当然泉質も同一ではなく、10種類にも及んでいるそうです。
ちなみに、別府八湯は全て泉質が違っているということです。
別府八湯泉質として主なものは

・単純温泉
・塩化物泉
・単純硫黄泉

などでがあり、その効能としては

・疲労回復
・筋肉痛
・美肌

など、それぞれに特徴があります。
九州の温泉地、と言えば誰でもすぐに思い浮かべることができる別府温泉郷について調べてみると、伊予国風土記に「速見の湯」として記されていたり、江戸時代には既に温泉地として高い知名度を誇っていたなど、どの温泉も非常に永い歴史と特徴があることが分かります。
また、九州の温泉地の中でも真先に観光開発が始まったのもこの土地だということで、泉質の違いによって引き起こされる温泉現象は別府の地獄巡りとして親しまれています。
この他にも、別府温泉郷には

・蒸し湯(鉄輪温泉)
・明治時代には既に人気が高かった海岸の砂湯(亀川温泉、別府温泉)
・世界最大規模の露天泥湯(別府温泉)

などがありますので、色々な温泉を堪能することができます。
豊富な湯量の温泉は積極的に利用されているようで、地熱発電を行って得た電気は、花や野菜、果物などを栽培する際の温室、家庭や会社等の暖房、さらに「湯の花」と呼ばれる入浴剤の製造などに利用されているそうです。
別府温泉郷な、余りにも大規模になりすぎて、鄙びた温泉保養地を求める方には敬遠されるかもしれませんが、別府温泉郷では、いたる所で湯煙が立ち上るなど、情緒を醸していて、誰でも楽しめる、という意味で最適な温泉地である、と言えるかもしれません。

九州・沖縄地方の人気温 (1)由布院・湯平温泉

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由布院・湯平温泉というは、大分県由布市湯布院町にある火山性の温泉で、その火山というのは由布岳という標高1,584mの火山で、この由布岳を中心にした温泉街が由布院・湯平温泉です。
由布院・湯平温泉は、全国3位の豊富な湯量を誇り、無色透明で泉質は単純温泉です。
由布院・湯平温泉は、

・疲労回復
・筋肉痛
・関節痛

に効能があるとされています。
由布院・湯平温泉は、たまに「湯布院」と表記されている場合があり、実は、私もそう記憶していたのですが、これは昭和30年(1955年)に湯平村と由布院町が合併してできた町名である湯布院町に由来したもので、現在、実際には由布市湯布院町にある温泉は、

・由布院温泉
。湯平温泉
・塚原温泉

となっています。
由布院・湯平温泉には、昭和時代に開発された、多くの大規模な温泉街のようにネオン街、歓楽街的な要素は余り多くありません。
バブル期に多くの温泉地が行ったような歓楽重視の開発計画にも、由布院の自然や景観を守ろうと抵抗し、規模を広げることよりも、由布院の歴史を守りつつ健全な保養温泉地づくりを目指したことによるそうです。
その間、ダム、ゴルフ場、サファリパークの建設を次々と白紙撤回させ、他の人気温泉地にはない、田園風景の中の温泉郷、というスタイルを守り続けました。
その景観は人々の心を掴み、九州人気温泉では常にトップの座を守っています。
ネットを見ると、そうした人気は中でも特に女性からの支持率が特に高くなっているようです。
最近ではその客層をターゲットとして、大分県の内外から土産物業者や観光会社等が進出しており、従来の雰囲気が失われつつあることを悲観している人たちもいらっしゃるようですが、やはり由布院・湯平温泉の、奥座敷的な温泉保養地は健在なようで、特に冬期の冷え込みが激しい明け方に、金鱗湖の湖底から冷泉と温泉が湧き出すことで湖面に霧が発生し温泉街が霧に包まれる様子は絶景だといわれます。

九州は火山と温泉

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火山といえば、死火山、休火山、活火山など、日本各地には様々なタイプの火山があります。
その中でも特に九州には少し考えただけでも

・阿蘇
・霧島
・雲仙
・桜島

など、有名な活火山を思い出すことができるくらい、数多く存在しています。
こういった火山がある土地の温泉は、火山性ものが発達し、日本でも有数の人気温泉となっています。
機構を考えてみても、九州は温暖で、観光地も多く、特に東国原知事で知られる宮崎県や、昨年の大河ドラマ「篤姫」の鹿児島などは観光客も増加しているそうです。
観光地の近くに温泉があるということは、昼間は観光を楽しみ、夜はゆっくりと人気温泉で疲れを癒す、と言うことができますよね。
もちろん、温泉めぐりを目的にしたツアーも十分に楽しむことができるでしょう。
九州のさまざまな人気温泉に入湯して、その風情や泉質の違い、効能などを比べてみるのも温泉巡りの楽しみではないでしょうか。
九州を特集した旅行雑誌で紹介されている温泉や、旅行会社のツアーなどでプランに組み込まれている、いわゆる人気温泉は、ホテルや旅館などの宿泊施設や、土産物などの店舗なども充実していて、どちらかと言えばメジャーな温泉地が多いとおもいます。
しかし、探してみるとそうした規模も大きい有名温泉とは違って、全国的には余り知られていないにもかかわらず、九州地方では良く知られた人気温泉であるとか、地元の人しか知らない鄙びた温泉であるとか、九州を訪れて初めて知ることができる温泉なども、また情緒があっていいものです。
もしも時間的に余裕がある旅なら、是非地元の人たちに、その土地の人気温泉を紹介してもらって入湯してみるのも大きな楽しみになるでしょう。

近場でも楽しめる温泉3

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全国各地の有名温泉を色々調べてきましたが、今回は九州・沖縄地方の有名温泉を取り上げてみたいと思います。
九州で温泉といえば、別府、湯布院など有名温泉が沢山ありますが、沖縄の温泉というというと、私はちょっと馴染みがありませんので、調べてみるのがとても楽しみです。

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