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国内の世界遺産(6)手つかずの原生林が広がる白神山地

白神山地は1993年に姫路城や屋久島などとともに世界遺産に登録されました。
青森県と秋田県にまたがって広がるブナの原生林で、世界遺産の中でも自然遺産の部類に入ります。
同様の世界遺産として前回ご紹介した屋久島は、生息している植物の多様さが世界遺産認定の理由の一つとなっています。
一方、白神山地はブナ一色です。
カツラ、ハリギリ、アサダなども見られますが、遠目からはブロッコリーのようなこんもりとした原生林が広がっているだけです。
実は、このことこそが白神山地を世界遺産に押し上げた第一の理由なのをご存知ですか?
手つかずの原生林がただ広がっている、ということは今や世界的にとても珍しいということです。
白神山地は他の世界遺産のように、にぎやかな観光地でありませんが、無骨な自然を肌で感じることができるため、多くの愛好家がいるのです。
その見所としては。

1.眼前に迫るしぶきをその肌に感じられる「暗門滝」
2.頂上からは世界遺産である白神山地の全貌が楽しめる「二ツ森」
3.遊歩道が整備され、ニッコウキスゲも楽しめる「岳岱自然観察教育林」

等がありますし、野生の動物としてクマゲラ、イヌワシ、クマタカなどの鳥類に加え、カモシカやニホンザル、ツキノワグマも生息しているんですよ。
2004年に鳥獣保護区に指定されるまでは、マタギの姿も見られたそうです。
周辺にはロッジやキャビン、キャンプ場などが整備されてきている所もでています。
世界遺産、白神山地は家族でのお出かけにもぴったりではないかと思います。

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